運転訓練時の注視ポイント判定支援システムEye tracking SIM

アイトラッキングとは

人の視線の動きを追い、その人が「どこ」を「どれだけ」見ているかを測定し分析する手法です。人の視線の動きからは、どこを見ているか、どれくらいの時間見ているのか、どういった順序で見ているのかなどの情報が得られます。

お客さまからの要望

  • シミュレータ教習後にフィードバックを行うための環境がないので構築したい。
  • 研修生の視点がどこを確認しているか、また経験者との確認場所の差を比較したい。

以上から運転シミュレータに視線動向計測システム「アイトラッキング」を搭載しました。

  • (写真左)シミュレータ + (写真右)アイトラッカー

研修生と経験者の比較(参考データ)

①ホーム入線時の視線の動き(緑丸が視線)

  • 研修生

  • 経験者

②ホーム上の人を注視している時間の平均値(秒)

経験者:7.683秒 研修生:2.916秒
  • ホーム入線時の研修生の視線は線路上にあることに対し、経験者の視線はお客さまにあることが分かります。
  • 経験者は、研修生よりもホーム上の様子を長い時間見ていることが分かります。

これらの結果を用いて、指導者は研修生に映像や数値で具体的に教えることができ、研修生は映像で視覚的に分かりやすく、数値のデータから理論的に納得しやすくなるメリットがあります。

また、視線の向きやすい場所や標識、見落としやすい信号機などのデータを集めていくことで、事故の防止につなげることができます。