教育への取り組み技術・技能教育Technical education

当社の事業は、技術と技能の継承なしには成り立ちません。鉄道を利用するお客さまの安全と安心を守るため、OJTによる徹底した現場教育はもちろん、技能競技会・技術発表会の開催やさまざまな勉強会に参加することで、技術の伝承に努めています。
また、技術発表会を定期的に開催することで、全社を挙げて新技術の開発・習得を追求しています。

資格取得・講習会

さまざまな技術のスペシャリスト(有資格者)を育成・増員するための「育成課」を設置し、社員の資格取得をサポートしています。
また、業務に必要なスキルを習得するための講習会を定期的に実施し、社員一人ひとりの知識量・技術力を底上げしています。

1級電気工事施工管理技士

電設事業本部では、2015年度より「1級電気工事施工管理技士」資格者増員を目標とする育成計画を進めています。
2015年度7名、2016年度10名、2017年度8名と、多くの社員が難易度の高い「1級電気工事施工管理技術検定」に合格し資格を取得しています。

合格者の声

社内で行われた勉強会や外部の講習会に参加させていただいたおかげで、要点をつかみ、集中して勉強できたことに感謝します。

信号工事部 舟生 義孝

合格まで長い道のりでした。外部講習に参加し、社内講習の場も設けてもらい合格にこぎ着けました。耐震偽造やデータ改ざんなど問題が相次ぐ昨今、施工管理技士として良質施工を遂行し、社会的責任を担うよう努力します。

電力工事部 川崎 智春

今後、施工管理技士としての知識を活かせるよう努力します。勉強する時間がない中、工事部の方たちが勉強会に出席できるように調整してくれました。次代の施工管理技士を育成するためにも、経験した勉強法などをアドバイスできればと思います。

信号工事部 新井 康央

試験範囲は専門外が多く、勉強はあまりはかどりませんでした。しかし、新しい知識に触れ、新たな発見も得られました。この知識や発見を資格取得だけで終わらせず、今後の業務や後輩の指導にも役立てていきたいと思います。

信号工事部 松井 淳

中型車両安全運転講習会

業務に使用するトラックの運転技術および安全意識の向上を目的に、日野自動車(株)の「お客様テクニカルセンター」にて安全運転講習会を受講しています。トラック運転時の死角箇所の確認や、内輪差・外輪差について、日常点検のポイント、未整備の場合にどうなるか等、実車を使用しながら点検方法を学びます。また運転実技は、トラック間の擦り抜け、車庫入れ、縦列駐車、勾配のある坂など、さまざまな状況下で行います。

合格者の声

今まで経験のない細部にわたる日常点検や、狭いスペースでの走行や駐車など難しいこともありましたが、勉強になりました。講習への参加がいい経験になると思います。

電力工事部 東 勇作

運転に慣れてくるにつれて気が緩みがちになってしまうため、これを受講したことで初心に戻ることができ、公道を運転する際の注意箇所を再認識することができました。 また、運転する際の自分の性格・傾向を客観的なデータとして見ることができたので、日ごろの癖にも注意して運転するようになりました。

総合営業部 秋山 拓也

東急電鉄と連携した技術取得

東急電鉄と東急テクノシステムの施工技術を融合した技術取得機会を設定し、 自己の成長につなげています。

車両技術研究発表会

車両に関する技術力の向上や技術の伝承、業務改善を目的として、各職場で取り組む研究を発表し、情報共有に努めています。
東京急行電鉄(株)と当社で共同で開催し、電車をご利用になるお客さまからのご意見や事故後の対応からの気づき、より確かな安全を追求した発案など、職場で得られた課題をしっかりと認識し、研究しています。

2017年度「ラインデリア羽根洗浄機の改良」

ラインデリア羽根の洗浄において発生していた「作業姿勢の負担」「排水溝の詰まり」「水質改善」などの課題を、洗浄機に延長パーツを取り付け、作業者の身長に合わせて高さを調節できる機能を加えたことで、解決しました。

受賞者のコメント
各職場の発表内容が非常に濃いものであったということと、発表会で報告した通り、私たちは、以前発表した内容に環境面を取り入れて改善した内容であったことに少なからずマイナス要素を感じていたので、このような成績を修められたのは大変光栄に思います。班長を筆頭として役割分担を決め、業務と並行して改善を行ってきた班員全員で努力した結果ではないかと感じています。

東急電気グループ技術・業務発表会

当社は、「安全快適を目指す鉄道技術集団」をスローガンに掲げています。当発表会は、先端技術の活用や既存技術の組み合わせ、日々取り組んでいる業務の改善や工夫を共有し評価することで、組織の活性化を図ることを目的としています。

2017年度の発表内容 「夜間作業の事前準備の工夫で時間外勤務を削減」

5.私たちにできること(検証):1.当夜作業する新入社員に準備を行ってもらう。2.所要時間を記録3.間違えの回数を記録。

新入社員をはじめ、工事経験の有無に関係なく誰もが目的の工事に適した工具を準備できるように、工具管理台帳やマニュアルを作成しました。事務所執務者がマニュアルを基に工具を準備し、現場から帰社した監督者が確認して積み込むことで夜間作業準備に要する時間を半減できました。

2017年度の発表内容 「軌陸車使用時の注意喚起の明確化(目で見る安全表示)」

可動範囲表示

実際に起きたヒヤリハット(バケット式軌陸車の旋回操作時に可動部に物を挟んだ事例)をきっかけに、どの作業者も全員が旋回可動部範囲を認識できるように、反射テープによる積載禁止箇所の表示を施しました。

技能競技会・技術発表会

日ごろの作業技術について発表・表彰することで、技術の伝承とモチベーションの維持・向上を図っています。

交通事業本部 技能競技会

技能競技会は、競技を通じて、自身の技術力を発揮すると同時に、業務上の技術を互いに共有し、理解を深め合う場です。

2017年度

  • タイヤ交換

  • 車庫入れ・縦列駐車

2016年度

  • ボルトの選定

  • マスキング・シーリング