西武鉄道(株)「サステナ車両」7000系 譲渡改造工事
竣工:2026年6月
施工:交通事業本部 車両工事部
西武鉄道(株)が持続可能な社会の実現に向けて取り組んでいる“環境負荷の少ない他社からの譲受車両「サステナ車両」”導入において、当社は、東急電鉄(株)9000系の譲渡改造工事を担当しました。
西武線での安全な運行を実現するため、車両改造工事の設計から、老朽化した駆動制御装置やブレーキ装置、客室内の更新工事までを一貫して実施。
さらに、走行する路線の特性に合わせ、運転台の更新や半自動ドアスイッチ、車載ホームモニタシステムの取り付けといった、ワンマン運転や乗客の利便性を高める設備工事もあわせて行いました。
編成の短縮と部品再活用
5両編成から中間車1両を抜き取り、走行路線に最適な「4両編成」へ再編成。抜き取った車両は、他の編成のメンテナンス用部品として余すことなく有効活用しています。
長大トンネルの走行対応
長いトンネルを安全に走行できるよう、車両の内装をさらに燃えにくい素材(難燃性素材)へと交換する設計・施工を行いました。
ワンマン運転の対応
走行路線の特性に合わせ、運転台を操作しやすい「ワンハンドルマスコン」へ刷新。さらに「車載ホームモニタシステム」「半自動ドアスイッチ」「車内案内表示器」の取り付け・交換を行い、安全で快適なワンマン運行を支える設備へと更新しました。
用語の解説
- サステナ車両:西武鉄道(株)が他社から譲受した「VVVFインバータ制御車両(省エネ車両)」を、同社が独自
に定義した呼称です。まだ十分に活用できるVVVFインバータ車両を譲り受け改造することで、新
車製造時や運転時に発生するCO₂や資源を大幅に削減。環境負荷の低減と資源の有効活用を両立さ
せることにより、持続可能な社会の実現とSDGsの達成に向けた取り組みを推進されています。 - 半自動ドアスイッチ:停車時にお客さま自身の操作で乗降扉を開閉できるスイッチです。
長い停車時間がある駅や、山間部などの冷え込み・暑さが厳しい路線において、車内の冷暖房
効果を高めて快適な車内環境を維持するために導入されました。
- 車載ホームモニタシステム:ワンマン運転時の安全なドア開閉をサポートするシステムです。
ホーム上のカメラが捉えた映像をリアルタイムで運転台へ伝送。運転士は手元のモニタ
で、ホームの安全状況をひと目で確認することができます。