鉄道車両工事の事例 case - Railway Modification / maintenance

伊豆急行(株) 8000系譲渡車両改造工事

納入:2008年3月
施工:交通事業本部 車両工事部

当社では2004年12月から、伊豆急行(株)8000系車両を順次納車し、5カ年計画の2008年度で無事に完了させることができました。

今回は、車両回送の様子をご紹介します。
車両回送は横浜高速鉄道(株)恩田駅を出発し、東京急行電鉄(株)長津田検車区へ向かいます。
当社の長津田工場を出発するまで念入りにチェックを行い、営業ダイヤの合間に出発します。
半年近く改造工事を行っていましたが、工場から出て行くのはあっという間。
無事に回送されてホッとした反面、一生懸命造った車両が工場を出て行くのは感慨深いものがあります。

いざ、伊東へ!

長津田検車区ではJR線への入線検査が綿密に行われ、いよいよ迎えた回送の日。
当日は多くの鉄道ファンと関係者に見守られながら、ディーゼル機関車につながれ東急線からJR線へと移動し予定通り回送されていきました。
翌日にはJR伊東線の伊東駅に到着後、伊豆急行(株)伊豆高原電車区に向けて自力回送となりました。

譲渡車両のこだわり

改造を加えた車両は、外装だけでなく内装にも工夫が施されています。
海側座席にはクロスシート、山側座席にはロングシートを装備し東海岸の絶景を楽しむことができます。
しかし、このクロスシートを付けるのも一苦労でした・・・・・・・・・。
観光でにぎわう伊豆では路線が長いこともあり、お手洗いの取り付けも行いました。

現地工事では伊豆急行(株)の方々に支えられながら仕事を進めることができ、思い出深い仕事になりました。